昨日は夕方から出かけました。なんばパークスシネマで上映中の『恋するピアニスト フジコ・ヘミング』を観賞するために。4月に亡くなられた時、私が敬愛させて戴く指揮者のお一人の髙谷先生がフジコ・ヘミングさんの思い出を語り大層悲しんでおられました。10月にフジコ・ヘミングさんの映画が公開される事を知って「是非とも見なくては!」と思ってました。そうこうしてる間に日数が過ぎて昨日が公開最終日。慌てて見にいきました。
普段は滅多に器楽系は聴かないのでフジコ・ヘミングさんの事は「有名なピアニスト」と言う以外は知りません。
映画はここ数年の映像と演奏を散りばめて纏めた様な感じ。普段は見れない劇場の風景や内装が見れ事もうれしい。鍵盤でどうして90前後で指先が精密機械の様に正確に動くのか?不思議。でも耳で聞く音は機会とは違ってロマンチックな音。このバランスはもっと不思議。
髙谷先生が共演のエピソードでピアノが遅れているので気にして見ると「先に行っといて」と言われたと2回聞いた事が有ります。「そんな事は無いだろう」と思ってましたが映画の中でフジコ・ヘミングさんは「3度のところ、4度弾く事もある」と平然と言って居られました。「もしかしたらこの様な事が起きていたのかなぁ?」と納得して見てました。
私も老後の真っただ中、この映画でフジコ・ヘミングさんの素晴らしさがやっと分かったような気がします。「奥の深い人だ」とも思います。
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